読書の秋

ってことで、先日買って来た本を読んだ。
２冊買ったのだけど、まずはその１冊。

「障害犬タローの毎日」

４本脚、両耳、尻尾がない犬とその周りの人たちのことが書かれた、実話。

タローは元々捨てられてしまった犬で、まだ小さかった時に、とある９０歳を越えるおじいさんに引き取られた。
元気でやんちゃな犬で、外で走り回るのが大好きな犬。

原因不明の病気で、両耳、４本脚、尻尾が壊死してしまい、切断しなければいけなくなった。

切断してまでタローを生きさせるか、自分でオシッコもできない、おじいさんがこの先何年もやっていかなければいけない。まだ２歳のタローに。それか、

…
…安楽死。どちらを取るか。

おじいさんはもちろん死をえらばなかった。

切断してからしばらくは、タローは長期入院。
長期入院はかなりお金がかかるけど、そこは病院の先生が免除して、手術後は月３万で良いって事にしてくれたらしい。
退院後は、おじいさんの家に戻って、生活をしたのだけど、やっぱり、排泄とか、９０歳のおじいさんには大変で、病院で見て貰う事に。

しばらくは、おじいさんも様子を見にきてたけど、パッタリ来なくなった。
亡くなってしまったらしい。
タローは、おじいさんが来ないときはやっぱり淋しかったらしく、凄く鳴いてたという。



まぁ…話はこの後がメインなのだけど、４本脚のないタロー。
脚がなくても、やっぱり外では遊びたい。
でも、外で、他の犬が元気に走り回る姿を見ても、それを妬んだりしてることはなかったみたいで、凄く涙が出てきた。「僕も走り回りたいな～」とか思ったりしてるかもしれない。けど、そういうのがみえない。


人間でいうと、腕と手首の間の部分を切断してしまったらい。
身体をズルズルと引きずらせるから、当然脚も汚れる。
手術した部分の皮膚がすぐ剥けちゃう。専門的な事はわからないけど、こういうことから感染症に繋がってしまう。
先生が義足を何回も何回も何回も作り直ししたんだけど、タローは嫌がる。（結局そのあとも義足は使わない事に）

タローをつれて、先生はボランティアに行った。講演会。
脚がなくても、耳がなくても、元気に行き続けてるタローをみて、子供達は元気をいっぱい貰ったって。
不自由な身体でも、、周りのヒトを勇気付けられてるんだよね。。。
元気に走り回れなくても、生き続けてるんだよね。。。

でも、いつの日かタローは、自分の脚で立つことが出来るようになった。
縄張りを張る事が出来るようになった。
そう。タローは去勢手術をしてなかったので、オス犬として成長していった。
身体は不自由だけど、なんか、それだけでタローの明るい未来が見えた気がした。

２００６年の記録（？）みたいなので、今も自分の脚で立って生きているみたい


上手く内容書けないけど、私なら、今ある命を無駄にはしたくないな。。。
この先が短い、お年寄り動物でも、最期まで見届けたい。
動物と言葉も交わせないけど、もし、動物が望む事でも否定してしまうかもしれない。
でも辛くて苦しんでるのを見るのも嫌。
楽して死なせてあげたいけど、やっぱり「家族」がいなくなるのは嫌だ。
これって矛盾？？

でも、その時は動物でも、世話してる人間でも、今は辛くても、最期を見届けた時、
「よかったな」
そう思えるようにしてあげたい。
犬にも幸せそうな顔して逝ってくれたら。
自分達も、大変だったけど、一緒居て楽しかった！

そう思えるのがいいな☆
うん。
今ある命は無駄にさせたくない。
動物だって、人間と同じ様に、生きたいって思う気持ちがあると思う。
９０年代からペットブームになったってよく言ってるけど、反対に、飼われずに捨てられていって、「処分」されてしまう犬や猫も何十万といるらしい。障害をもっているとなると、尚更だそう。
だから、軽々しい気持ちでペットとか飼わないで欲しいですよね。。。
ペットショップで、狭いケージの中にいる犬猫。それだけでもなんか嫌。
ショップだから当たり前だけど、値段も付けられて。なんかそういうの…。。。

本当に飼いたい気持ちのある人に貰われていきたいですね；；；

うーん。
ごちゃごちゃしてしまった
因みにこの本、ファッション雑誌「ｍｉｎａ」の最期の方のＢＯＯＫっていう、タレントさんが本を紹介するコーナーに載ってて見つけました。今月号です。
２１３ページで、ケンドーコバヤシさんがいるので、すぐ分かると思います☆
本のお値段は１４２９円です。

興味のある方は是非。。。